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自我状態療法

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アメリカの精神分析家ジョン・G・ワトキンスによって開発された理論及び技法で、世界各国で治療に用いられています。

人の心の中にある未解決な葛藤部分や解離した部分を自我状態と呼び、自我状態にアプローチをして対話をしたりトラウマケアをすることで、自我状態を癒し、葛藤や症状の解決に繋げていきます。

心の中のそれぞれの自我状態が、円満な関係性を築いている集団のように、お互いを理解し、同じ方向を向いていくことで、葛藤や問題が解消され、生きづらさや症状が緩和していきます。

小さい子どもは、脳の知的発達がまだ未熟で、社会経験もないことから、自分に起こった出来事を理性的に理解することが難しいです。そのため、小さい子どもが危機的な状況にさらされると、状況に適応したり生き延びるために、つらい感情や記憶を切り離します。これが解離と呼ばれるもので、大きくなってから、何らかの引き金によって解離した部分が思い起こされ、症状や生きづらさになっていきます。この解離した部分を自我状態として、自我状態療法で扱うことで症状や生きづらさを和らげていきます。

自我状態療法は、意識しづらかったり、葛藤が強い状態に有効ですが、特に、解離症状に大きな治療効果をもたらします。

大きな治療効果をもたらす一方で、内的な自我状態を活性化するので、解離性同一症の方などには、慎重に安全を確認しながら進めていきます。

 

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